災害対策の「型」と「理論」の研究会(RC95)
~「人や組織がどのように思考し、どう行動するのか」の根本原理を考えよう!~
皆でBOSSを使い業務フローの標準化を目指します!
●想定アウトプット:
災害対応工程管理システムBOSS(Business Operation Support System)による災害対応業務の標準フロー。
組織の業種、形態、規模、立地等で災害対応がどのように異なるのか、何が共通なのかを比較分析しながら、標準フローを構築する。
参加者にはBOSSのアカウントを付与いたします。
●研究会主旨:
災害対策は、「人や組織がどのように思考し、どう行動するのか」の根本原理を解明する学問である。これを追求するためには、現象や現実追認だけではなく、説得性・汎用性・不変性を持った「型」や「理論」による言語化が必要となる。
これにより、複雑で不確実で、正解がない災害対策に対して、納得しながら意思決定する思考が可能となる(説得性:納得がなければ人は動かない。)。また、災害の度に同じ課題を繰り返さないための規範となる理論を構築する必要がある(汎用性:災害現象を多面的に理解できる。)。そして、誰かの経験知に依存せず、恣意性を排除して、災害対策の本質を記述できる(不変性:物ごとの本質を理解できる)。
そこで本研究会では、現時点での災害対策の「型」と「理論」を整理するとともに、新たな型や理論を研究する。これにより、様々な災害現象の本質を捉え、効率的に広く、深く思考できるようになることで、腹落ちした災害対策を推進するための仕組みや教育プログラムを構築する。
なお、ここでいう「型」とは、体系化を思考の軸としてWhatを重視する。すなわち、規範となる方式や評価手法、フレームワーク、災害対応において共通して必要な実践的対応の在り方、標準化等を意味している。一方、「理論」とは、原因や理由を思考の軸としてHow、When、Whyを重視する。すなわち、対象を要素に分解して、分析し、事物の因果関係を解明することを意味している。
本研究会では、8分類・47種類の災害対策業務を基本型として、民間企業、行政、地域組織などの担い手別に8分類・47種類の災害対策業務の違いを比較し、各分野や業務に関して、どのような科学的視点があるのかを分析する。
本研究会の参加者は、災害対策の体系を理解し、各要素の科学的な背景を踏まえることで、効果的な災害対策の推進、トレーニングプログラムの構築、防災ビジネスの展開を目指す。
●参加対象者:
行政、民間企業、各種団体など、災害対策の研究を深めたい実務者。DMTCの教育プログラムの開発に関心のある方。
第1回 2024年7月17日 (水) 15:00~17:00
第2回 2024年8月6日 (火) 15:00~17:00
第3回 2024年9月11日 (水) 15:00~17:00
第4回 2024年10月16日 (水) 15:00~17:00
第5回 2024年11月7日 (木) 15:00~17:00
第6回 2024年12月5日 (木) 15:00~17:00
第7回 2025年2月17日 (月) 15:00~17:00
第8回 2025年3月12日 (水) 15:00~17:00
●開催場所:
ハイブリッド(生産技術研究所 コマニ食堂2階、Zoom)
※災害対応トレーニングセンターの建設・運営に向けた研究会から名称を変更しました。