近年の災害対応検証の課題一覧
件数 620 件
災害名 | 分類名 | フェーズ | 課題概要 |
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北海道胆振東部地震 | 2.計画立案(BCP、地域防災計画、地区防災計画等) | 2.被害軽減 | ●指揮室では、発災当初において地震に関する情報は適宜入手できたが、道内全域の停電については、迅速・確実な情報を把握することができなかった |
北海道胆振東部地震 | 3.復旧・復興計画の策定・運用 | 3.予知・警報 | ●非常用電源を備えていない施設等では、通信が途絶したほか、非常用電源が備えられていた施設等においても、通信環境が制約された |
北海道胆振東部地震 | 4.通信機能の確保・復旧 | 4.被害把握 | ●振興局では、非常用電源が通電している担当課が限られていたため、被害状況の把握を個人の携帯電話・スマートフォンで行わざるを得なく、時間も要した |
北海道胆振東部地震 | 5.被害情報の収集・報告 | 5.応急対応 | ●防災情報伝達手段のひとつである市町村防災行政無線に関する緊急点検を道内の市町村に対し実施したところ、当該無線用の非常用電源を備えていない等の市町村があった |
北海道胆振東部地震 | 6.ハザード情報の収集・伝達 | 6.復旧 | ●指定避難所に指定されていた施設が地震により損傷し、使用できなくなったため、やむを得ず耐震性を満たしていない施設を避難所とした市町村があった |
北海道胆振東部地震 | 7.避難勧告の発令・伝達・避難支援 | 7.復興 | ●一部の市町村では、Lアラートによる避難情報伝達手段が困難なところもあった |
北海道胆振東部地震 | 8.住民への全庁的広報・マスメディア対応・WEB発信 | ●独居の高齢者は、避難所での共同生活になじめないと感じ、避難しない方もいた | |
北海道胆振東部地震 | 9.相談窓口の設置・運営、電話対応 | ●ペットの受入可能な避難所であったが避難所に入らず、ペットを連れて車中泊をする方が複数いた | |
北海道胆振東部地震 | 10.土地利用の検討 | ●道内における自主防災組織の組織率は依然として低く推移している(56.2%[平成29年4月1日現在]) | |
北海道胆振東部地震 | 11.職員の動員・管理 | ●地震による被害の大きかった市町村では、職員が災害対応のほか大量の業務に従事する必要があったことから、避難所開設直後は避難者名簿を作成することが困難であった | |
北海道胆振東部地震 | 12.視察等要人対応・議員対応 | ●道災害対策本部において、避難所の必要物資の調整に時間を費やしたため、避難所の運営に必要な指導・助言等に注力することができなかった | |
北海道胆振東部地震 | 13.相互応援要請・受援、活動調整 | ●日中は高齢者のみとなる避難所も多く、住民によるリーダーが不在だったことから、避難所の自主運営が実際には難しかった | |
北海道胆振東部地震 | 14.自衛隊・広域消防の応援要請・受援 | ●避難所において、デマ情報の行政への確認とその打ち消しなどができなかった | |
北海道胆振東部地震 | 15.ボランティアとの連携 | ●道の避難所派遣において、一度に派遣者が入れ替わるなど、効率的な事務引継ぎに苦慮した | |
北海道胆振東部地震 | 16.自主防災組織等の支援 | ●避難所運営支援にあたり、パソコンやプリンターなどの事務機器がなかったため、業務効率が低下したことがあった | |
北海道胆振東部地震 | 17.職員による救急・救助活動 | ●避難所支援で、避難者等の出退管理や避難所での支援活動の状況などについて日報等の記録や管理が徹底されなかった避難所があった | |
北海道胆振東部地震 | 18.医療救護活動・衛生管理・心のケア | ●市町村では、災害情報はホームページやフェイスブックのみで発信していたが、避難所において情報を受け取る手段のない方に対し、避難所で紙に書いた情報の周知に時間を要した | |
北海道胆振東部地震 | 19.捜索活動・遺体安置等 | ●福祉避難所の開設状況や避難の方法(市町村によっては、一般避難所からの二次避難先として福祉避難所を開設)等について、要配慮者へ情報が行き届かず、結果的に要配慮者が自宅に留まらざるを得ない事例があった | |
北海道胆振東部地震 | 20.物価安定対策の実施 | ●要配慮者向けの物資や資機材について、避難所に常備する備蓄品が乏しく、要配慮者への対応に苦慮する面があった | |
北海道胆振東部地震 | 21.財源の確保 | ●生活相談員や介護職員といった専門職員が不足し、要配慮者の状況把握や介助等について、適切な対応が難しい面があった | |
北海道胆振東部地震 | 22.災害関連の出納 | ●プライバシーや建物内での生活に不安を持っている車中泊の避難者に対し、避難所へ移動するよう説得することに苦慮した | |
北海道胆振東部地震 | 23.災害救助法等災害関連法令の事務 | ●避難所での長期避難者に対する健康に考慮した食事支援や食物アレルギーの避難者への食事の原材料を示した献立表の掲示などの配慮が難しかった | |
北海道胆振東部地震 | 24.避難所の設置・運営 | ●地震直後、避難所での独り高齢者に対する付き添い支援が難しかった | |
北海道胆振東部地震 | 25.物資の調達・供給 | ●被災市町が経験したことのない災害で、応急仮設住宅(建設型・借上型)の供与も初めてであり、これらに際する住家を失った世帯への対応に、様々な難しい面があった | |
北海道胆振東部地震 | 26.要配慮者への支援 | ●避難者のメンタル面(知人が亡くなったなど)への配慮や避難者同士のトラブル、体力低下に対する対応が難しかった | |
北海道胆振東部地震 | 27.文教施設の対応、応急教育 | ●各避難所への段ボールベッドの設置において、タイムラグが生じ同一日に設置することは難しかった | |
北海道胆振東部地震 | 28.義援金の受付・配分 | ●道内全域での停電により、物資等が不足する中、住民や事業所等には十分な備蓄がなかった | |
北海道胆振東部地震 | 19.捜索活動・遺体安置等 | ●一部の市町村では、被災者用備蓄品保管スペースが限られているなどの理由から全般的に不足していた | |
北海道胆振東部地震 | 30.被災企業の状況把握・支援 | ●道に対して各方面から物資支援要請があり、当初はその都度対応をしたため、数量に変更や取消しなどが発生した他、プッシュ型、プル型物資の区分が明確でなかったことから、市町村及び供給事業者等に混乱が生じた | |
北海道胆振東部地震 | 31.応急危険度判定の実施 | ●効率的な輸送のために必要な発着地、荷姿、数量等に関する情報が不足したため、配送事業者への車両確保や手配に時間を要した |