2024年6月8日

The Shelter Management (TSM)

【開催報告】


2018年西日本豪雨の岡山県真備地区の水害は甚大なものでした。

その体験者である被災者住民、看護師、企業経営者の各々の視点から避難所運営のあり方を学びます。

出水期が差し迫ったいま、住民主体の避難所運営の実態を知りましょう。

参加費は無料です。多くの皆様のご参加をお待ちしております。


◆名称:DMTCモニタートレーニング The Shelter Management
    ――迫りくる出水期!水害発生前に知っておきたい住民主体の避難所運営の実態――

◆日程:2023年5月27日(土) 9:45~17:30  ※昼食はご持参ください。

◆場所:東京大学生産技術研究所
    https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/access/

◆定員:先着40名(参加者の方には開催日までに詳細を連絡させていただきます。)
    ※申し込み人数が少ない場合は、開催を中止する可能性があります。

◆参加費:無料

◆イベント詳細:パンフレット

◆お問合せ先:DMTC-SA常務理事 吉田克也 <katsuya_yoshida.dmtc@outlook.jp>


【Training Description】

平成30年7月豪雨(西日本豪雨)で大雨特別警報が発表された倉敷市では、未曽有の大災害が発生した。特に真備地区の高梁川水系小田川及びその支流である県管理河川では、8か所で堤防決壊し、7か所で一部損壊・損傷し、約1,200ヘクタールが3日間にわたり水没、5,700棟超の住家が全壊・大規模半壊・半壊するなど大規模な洪水被害が発生した。倉敷市全体で59名(うち災害関連死7名)もの尊い命が失われる事態となった。真備地区には、洪水に対応できる避難所は3か所(岡田・薗・二万小学校)のみであり、その収容可能人数は、合計520人程度であったが、収容可能人数をはるかに超える数千人の住民が避難した。また、救助された住民は、それぞれ地区外の避難所にも搬送され、他の自治体にも支援してもらうことになり避難生活は、12月13日迄続く長期に渡るものとなった。
  現在、多くの地域では住民自らが避難所運営するように求めているところもあるが、実際には様々な問題が発生している実態もある。
  そこで、本トレーニングでは、真備地区において避難者運営に関わった住民から「避難所運営の実態」等を学び、避難所運営に必要な人(避難者、行政・ボランティア・住民など)、もの(物資など)、情報(災害対策本部やボランティアセンターとの情報共有)、金(災害救助法など)をどのようにマネジメントするのかを学ぶ。

【Training Objectives】

・住民が主体的に避難所運営をすることの実態と限界を知る。
・避難所運営に関わる人々を知る。  
・避難所運営業務の体系を知る。
・災害対策本部やボランティアセンターと避難所の情報マネジメントを知る。
・災害救助法等の避難所運営に関わる財源マネジメントを知る。

【Training Time Schedule】

9:45-10:00   趣旨説明等
10:00-11:00 岡田小学校における避難所運営の教訓とは?
           by 太田裕之(DMTC 災害対策論 第一期修了生)
11:00-12:00 避難所の環境整備と生活再建の本質とは?
           by 山中弓子(看護師)
12:00-13:00 ボランティア活動から見えた被災者支援の課題とは?
           by 金藤純子(DMTC 災害対策論 第一期修了生)
13:00-13:45 Lunch time
13:45-16:10 避難所運営演習
16:20-17:00 演習の振り返りとBOSSによる避難所運営業務フローのアップデート
17:00-17:30 まとめ

 


 (Photo by Hiroyuki OTA)